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PENTAX K-5 とカールツァイス Planar T* 1.4/85 ZK


私はペンタックス K-5 を愛用していますが、レンズはカールツァイスを使うことが少なくありません。

スナップではペンタックスの純正レンズもよく使いますが、料理撮影ではカールツァイスの出番も多いです。

現在私が持っているのは以下の3本です。

 

Distagon T* 2.8/25 ZK (以下、ディスタゴン25ミリと記します)

Makro-Planar T* 2/50 ZK (以下、マクロプラナー50ミリと記します)

Planar T* 1.4/85 ZK (以下、プラナー85ミリと記します)

 

この中で最近よく使うようになったのが、プラナー85ミリです。

元々はマクロプラナー50ミリをメインで使用しており、遠近感に落ち着きが欲しい時だけ、プラナー85ミリを使うようにしていました。

しかしプラナー85ミリを使っていくうちに、それまで気付かなかったマクロプラナー50ミリの歪みが気になるようになったり、85ミリは50ミリよりも縦位置で画面がまとめやすく感じたりしたことから、徐々にプラナー85ミリの使用頻度が増え、いつの間にかプラナー85ミリばかり使うようになっていました。

 

プラナー85ミリは、私が持っている3本の中では、赤の発色が最も派手に感じます。

しかし、カールツァイス特有の、撮影したカットをカメラで確認した時のテンションの劇上がり感は、最も少ないレンズのようにも感じます。

描写そのものは決して悪くはないと思います。

むしろ素晴らしいと思います。

色乗りに先鋭感がある上にどっしりとしており、被写体の存在感を少ない技術でわかりやすく表現出来るように感じます。

ディスタゴン25ミリやマクロプラナー50ミリのように、個性を売りにするレンズでは無いと思います。

そつの無さに信頼のおけるレンズです。

画面をじーっと見ていると、ひとつひとつの細部を更に細かく見たくなるような、じわじわとした幸福感に満たされるレンズです。

 

プラナー85ミリ、そもそも定評があるのは開放付近の描写だと思います。

実際その辺りが得意技なんでしょう。

私は基本、最小絞り辺りしか使わず、開けてもF11ぐらいまでなので、このレンズの最も個性的な部分は使っていないと思います。

そういう条件での印象であることは明記しておきます。

 

基本、気に入って使っていますが、不満もあります。

最大の不満は、最小絞りです。

F16までしかありません。

せめてF22、あわよくばF32まで欲しいです。

そのために今、タムロン SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1(以下、タムロンマクロ90ミリと記します)をプラナー85ミリのサブとして購入しようか迷っています。

タムロンマクロ90ミリなら、F32まで使えます。

 

もうひとつの不満は寄れないことです。

85ミリで最短距離1メートルなので、同クラスの単焦点レンズと比較しても寄れない方です。

今はクローズアップレンズのNo.1を常に横にスタンバイさせて使っています。

クローズアップレンズを付けたぐらいでは、画質がビクともしないのは凄いです。

ソニーのPlanar T* 85mm F1.4 ZA(以下、ZA85ミリと記す)なら最短距離は0.85メートルですし最小絞りはF22ですし、こっちの方が魅力的だなあと思います。

 

もしソニーα99を購入すれば、今のマクロプラナー50ミリとプラナー85ミリとほぼ同じ役割を、ZA85ミリとZA135ミリ(Sonnar T*135mm F1.8 ZA)で出来るような気がします。

しかもZA135ミリは、最大撮影倍率が0.25倍なのが凄いです。

おまけにソニーはカールツァイスがAFで使えますし。

今はMFが心地よいですけど、あと数年もすれば、老眼でMFなんて使えなくなるのは目に見えています。

 

という訳で、フルサイズに移行するならソニーに決定しました。

え?

 

 

 

 

PENTAX K-5   FA43mmF1.9 Limited

PENTAX K-5   FA43mmF1.9 Limited

 

縦位置写真。

いつもより縮小の幅を大きくしましたが、それでもこのサイトにはデカイかもしれません。