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モノブロックストロボと2灯ライティング


 

「モノブロックストロボを2灯買ったんだけどうまく使えないんだよなあ」という相談を受けたことがあります。

 

料理撮影に限ったことではありませんが、個人的に、初心者にストロボ2灯は最もお勧めしにくいです。

最初は1灯で練習し、ある程度慣れたら次は3灯で練習し、2灯ライティングは3灯ライティングに慣れた後にするものだと思っています。

 

初心者にとって、1灯ライティングと3灯(以上の多灯)ライティングは、使っている脳の部位が違います。

(たぶん)

ですので、1灯ライティングと3灯ライティングは、それぞれに練習する必要があります。

それぞれの脳の部位を「個別に」育てる必要があるということです。

 

3灯ライティングの経験がある人とない人では、2灯ライティングでの光の回し方のスキルが全く違います。

3灯ライティングの脳の部位を成長させてから2灯ライティングを行った方が、遥かにレベルの高いライティングが出来ると思います。

というよりも、3灯ライティングを経験せずに2灯ライティングを行っても、使いこなせない可能性の方が高いと思います。

 

2灯ライティングには1灯ライティングの発展系としての2灯ライティングと、3灯ライティングの簡略版としての2灯ライティングの、 2パターンあるように思います。

2灯ライティングとは本来、後者の考え方で行うのが、少ない? 2灯を活かすコツだと私は思っています。

「 2灯もある」と考える2灯ライティングではなく、「2灯しか無い」から何とか工夫しよう!と考える2灯ライティングになるように、考え方を持って行けということです。

メインとフィルインだから2灯、的な考え方は間違ってもお勧めしません。

結果的にそうなることはあっても、です。

 

という訳で、私が提案したのは、撮影には1灯だけ使うこと(1灯は予備として置いといて普段は使わないこと)、ディフューザーとして大きめのソフトボックスを購入して使うこと、の2点です。

 

ストロボとディフューザーは別々にした方が、メリットが色々と多いです。

というか、別々にすることこそが、ライティングの肝と言ってもいいぐらいです。

しかし最初は、光の方向、光軸の向き、距離ぐらいに集中して意識する方が、「手っ取り早く」うまくなるには、絶対によいと思います。

それ以上の細かい技術は、その練習に時間をかけられる人がすると大変効果的ですが、そうでない人が行ってもデメリットが際立つだけだと思います。

ですので、ストロボとディフューザーを一体化できるソフトボックスをお勧めしました。

 

定常光だともう少し話が早いかもしれませんが、ストロボを使うなら、基本を順番に練習することが大切だと思います。

 

 

 

PENTAX K-5   FA43mmF1.9 Limited

PENTAX K-5   FA43mmF1.9 Limited

 

普段は横で撮りますが、たまに縦で撮りたくなることがあります。