グルメサイトなど、一般の方(あるいはお客さま)向けの料理写真を撮る時は、多少ボカして撮影した方が喜ばれることが多いです。
一部の女性ポートレートのように過度にボカしてしまうと使い物になりませんが、少しぐらいボカした方が好評なことが多く、美味しそうで食べてみたいと感じる人が多いようです。
しかし、例えば料理を作る人向けや業者向けの料理撮影の場合、どんな料理なのかがきちんとわかることが、何よりも優先される場合があります。
ですので、ボケた写真だと、どんな料理なのかわかりにくい部分が出来てしまうので、料理全体にピントを合わせる必要があります。
ニコンには、PC-E というシリーズのレンズがあります。
通常のレンズとは違ってピントの面を操作出来るので、ピントをより深くしたり、より浅くしたりすることが可能です。
シリーズには、24ミリ、45ミリ、85ミリの三種類があります。
pho-kitchen では、85ミリを導入しました。
正式名称は以下の通りです。
PC-E Micro NIKKOR 85mm f/2.8D
コース料理などにも有効です。
グルメサイトなどでは、並べたコース料理の後方は、何かがわかる程度にはしながらも一応ボカします。
イメージ写真として、視点を集中させる写真の方が、食欲をそそられる写真になりやすいからです。
しかし、例えばメニューやパンフレットなどで、うちの息子がタマゴアレルギーだから、タマゴを使った料理が無いかを写真で確認しようというお父さまには、ピントがより多く合っている、情報量の多い写真の方が好まれるようです。
今まで pho-kitchen では、どちらかというとボケた写真を中心に撮影してきました。
ピントが全体に合った写真も勿論お受けして来たのですが、これまでよりも精度の高い撮影が出来るようになりました。
今後とも、よろしくお願いいたします。
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