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影のない写真と陰影をいかした写真


影のない写真をお願いしますとたまに言われることがあります。

 

こちらとしてはカッコいい影をおつけしますよと、冗談で言うことが多いですが、よくよくお話を聞いてみると、よっぽど嫌な影と出会われた経験が実際にあるようです。

そのような場合は、その嫌なご経験を払拭していただくために、最初に必ずチェックして頂いてからその日の撮影を始めるようにしています。

影のない写真というのは存在せず、というよりも、光が綺麗な写真にはむしろ影がきちんと存在するので、影のない写真というリクエストはどのような影がある写真をイメージされているのかをこちらがシミュレーションしてみて、それをご確認いただくという、実演販売のようなことをしています。

 

 

 

 

今回の写真は、同じ肉寿司を、明るい写真と陰影のある写真と、それぞれに撮影したものです。

 

通常、グルメサイトなど、カット数に対して時間があまり無いときは、料理によってライティングを変えることはあまりなく、微調整のみ行う場合が多いです。

その微調整すら、時間の都合で行えないこともあります。

何故なら、撮影できるカット数が減ってしまうからです。

グルメサイトによっては、カメラマン向けの撮影ガイドラインに、「ライティングは簡潔に」という趣旨の文言をわざわざ書いてある所もあるぐらいです。

 

今回の写真のように、パンフレットの写真など、広告の度合いが強い写真であればあるほど、一枚の写真に時間をかけます。

撮影のためのスタッフも多いです。

あらかじめパンフレットのレイアウトが決まっていて、そこに差し込みたい写真がハッキリ決まっており、それに向けて撮影するからです。

 

この 2カットを撮影するのに、1時間30分ぐらいかけています。

ライティングを変えただけではなく、程度の良い肉を新たに買いに行ったり、盛り付けを何度もやり直したり、撮影技術だけでは無い色々なことにお金と時間をかけています。

この写真では、料理人が作った料理を、コーディネーターが気になる作り直し盛り付け直し、それからカメラマンに渡され、撮影を行いました。

 

この時は結局、 4時間で合計 10カットぐらい撮影したように記憶しています。

普段の私の撮影だと、4時間だと20カット〜30カットぐらいが多いので、こういう撮影もありますというご紹介でした。

 

 

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料理撮影承ります。

 

店舗でスタジオ並みのストロボセッティングを組み、料理の色艶を引き出します。

年間200件ぐらいのペースで料理を撮影しております。 

 

お気軽にお問い合わせ下さい。

 

https://www.pho-kitchen.info/

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