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上田義彦さんの写真展「晴れの日本料理 青草窠のひと刻」に行ってきました


上田義彦さんの写真展に行ってきました。

 

写真家・上田義彦が捉えた日本の四季折々。展覧会「晴れの日本料理 青草窠のひと刻 The seasonal Beauty of Japanese Cuisine 」が開催|美術手帖

 

詳細はこちらです。(上記ウェブサイトからの引用です)

 上田義彦 晴れの日本料理 -青草窠のひと刻-

 会期:2018年12月21日~2019年1月20日

 会場:六本木ヒルズ A/Dギャラリー

 住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー ウェストウォーク3F(六本木ヒルズ アート&デザインストア内)

 電話番号:03-6406-6875

 開館時間:12:00~20:00(12月31日~1月3日 ~19:00)

 休館日:無休

 

むちゃくちゃ素晴らしかったです。

料理、器、光、影、など、状況全てに品があるとともに、いわゆる広告写真家が撮影した写真なのに、普通のフード関係のメディアには使いにくい写真ばかりで、いい意味で大変刺激を受けました。

 

全部自然光だそうです。

自然光は究極のライティングだなと思う反面、自然光だから許されると思うこともあるように思いました。

自然光はあらゆるものを受け入れてくれる素晴らしい光だと思いますが、自然光だから写真を見る側も、ストロボ光だったら許さないかもしれないシャドーなどを許してしまうどころか魅了してしまう部分もあるのかなと。

ただそれは、上田義彦さんの自然光に対する並々ならぬこだわりと情熱があってこそのものだと思います。

見る側が寛大になれるという意味で自然光は偉大で、見る側がテクニック論に走る要素を敢えて避けるのが上田義彦流なのかなと勝手に思ったりもしました。

料理写真としては青みが強いように思いますが、それは既存の料理写真に対する思い込みのようなものでしかないことにすぐに気付きました。

 

この撮影は、自分で食べることを条件に撮影を受けたそうです。

食べるというのは、撮影が終わったものをいただくのではなく、撮影前に事前にいただいてから、撮影のためにもう一回作ってもらうとのことでした。

これは通常の商業料理撮影ではなかなかできないことです。

予算や時間の関係上、段取りを求められることが多い商業料理撮影で、全く逆のことをやっているのは凄いと思います。

私の仕事だと撮影後にいただけることはあるのですが、いざいただいてみると、この中にこんな具が入っていてこんな風に美味しかったのか、撮り直したい!と思うことが今でもたまにあるので、時間と予算が捻出できればその方法が正解かもと思ったりします。

 

会場では写真集が売られていました。

3千円台、3万円代、12万円代、の3種類ありました。

3千円代:普通に印刷された写真集。書店でも買えます。

3万円代:和紙に印刷されたもので、複製のプリント付き。

12万円代:和紙に撮影されたもので、オリジナルプリント付き。

 

3万円の写真集がかなり欲しかったのですが、踏み切れませんでした。

私も料理を撮っているカメラマンなので、3万円を写真集に出すなら勉強も兼ねていいもの食べに行こうかなと思ってしまいました。

 

全体的に青っぽいと書きましたが、和紙の写真集は和紙にあたたかみがあるせいか、青っぽさが和らいでいるようにも見えました。

また、3千円の写真集は他のものと比較してコントラストがやや高く、特にシャドーの落ち込みが激しく思えるのが今回の上田さんの作風に致命的とも言えるほどに影響があるように思えました。

単独で拝見すると素晴らしいのですが、他の写真集と比較してしまうと買う候補からは外れてしまいました。

 

 

という感じでした。

1月20日までなので、もう一回ぐらい行きたいなあと思っています。

今度こそ写真集を買うぞ! と少しだけ思っています。

 

 

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料理撮影承ります。

 

店舗でスタジオ並みのストロボセッティングを組み、料理の色艶を引き出します。

年間200件ぐらいのペースで料理を撮影しております。 

 

お気軽にお問い合わせ下さい。

 

https://www.pho-kitchen.info/

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