今回はストロボライティングのお話で、ストロボの光を柔らかくするディフューザーについてです。
アートレ(リンク先参照)を中心とした照明機材を私がセッティングしていると、ソフトボックス(リンク先参照)と何が違うのか聞かれました。
お聞きしてみると、ソフトボックス型の照明を用意され、ご自身で料理の撮影をされているそうです。
その時に私が説明したのは、ライトスタンドの数は調整が細かくできる要素の数だということです。
1灯ライティングでアートレ(やユポ、以下アートレと記載)を使うということは、ストロボとディフューザーでライトスタンドを分けて使うということで、ライトスタンドを 2本用意するということです。
以下のサイトを参考にしていただければと思います。
(リンク先の写真は 2灯の例ですが、半分の 1灯と思っていただけるとわかりやすいです)
一方、ソフトボックスやアンブレラを使用するということは、ストロボにディフューザーをつけるのでライトスタンドは 1本で済むということです。
以下のサイトを参考にしていただければと思います。
「どっちが綺麗?ソフトボックス VS アンブレラ | etoile studio」
スタンドは増やすと、設置にも撤収にも時間がかかるので短い時間の撮影の場合は少なくしますが、他の要素も含めてケースバイケースなので、正解は無いと思っています。
アートレは、写り込みが綺麗とかグラデーションが作りやすいとか、他のディフューザーよりも優れた特徴があるのですが、それは上級者向けなので、もっとわかりやすい観点で考えると、単純にスタンドの数が増えると細かい調整が可能になります。
ここからの例が、私としては即興でよく思いついたなと思える内容なので、敢えてblog記事にしてみました。
ライトスタンドを、刺身と醤油に例えるなら、醤油を増やしたい時に醤油だけを増やせるのがアートレを使ったライティングで、醤油を増やすと刺身も一緒に増えるのがソフトボックスです。
ライトスタンドを1本にすると、刺身と醤油は、あらかじめメーカーが決めた一定の比率のまま量を増やしたり減らしたりして調整することになります。
その味が合っていればうまくいくのですが、もう少し薄味にしたいとか濃い味にしたいとか、そういう時に直感的に調整できるツールとしては、ソフトボックスやアンブレラは向いていないということです。
カバーする方法はあるのですが、かえって面倒になることもあります。
無茶苦茶な例えですが、思いつきにしては良く出来た方だと思います。
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と、ここまで書いてから、今説明するなら餃子のタレを例にした方がわかりやすいかなと思いました。
(内容は上記と大差ありません)
お店に餃子のタレがあらかじめ作られているのがソフトボックスで、醤油とお酢を混ぜてラー油を加えるのがアートレです。
成分や配合をメーカーの指示に従うか自分で決めるか、ということです。
ただ、秘伝のタレを作ろうとすれば、餃子のタレの方がお店としては仕込みやすいはずで、醤油とお酢で秘伝のタレを作るのは、「秘伝」の部分を自分で何とかしなきゃいけないということであり、それが醍醐味とも言えます。
こっちの方がわかりやすいですよね。。。
profotoのソフトボックスとか、秘伝のタレに近いノウハウを感じます。
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